修理の達人ブログ

「修理の達人がリバーサのサービスについての知識や自動車の知識などアップしていきます!」

2011/1/28 金曜日

リサイクルパーツ 使用例

またまた前回の続きです。。。

いよいよ(?)実例を挙げて紹介します。

 

     ■ トヨタ  チェイサー  H12年式

 

1.jpg 

 

外装の損傷としては 

『ボンネット』 『左ヘッドランプ部』 『左フェンダー』 『Frバンパー』

フェンダーはもちろんですが、ボンネットも損傷が激しく、歪みがあります 

また、目に見える範囲以外(内側)にも、ダメージがあります。

 

 

見積もり時では、外装部品は新品に交換で作成してましたが

ユーザー様からの「可能な限り修理費用を抑えたい」とのご希望により

外装部品はリサイクルパーツを使用する事になり、同色パーツがあれば塗装をせずにそのまま交換する事になりました。

 

 

運よく、『ボンネット』 『左フェンダー』 は同色が見つかりまして

 

2.JPG     

部品の状態はキズはそれなりにあるものの、十分に良品の範囲

 

不自然な隙間や段差が出来たり、ちゃんと取り付け出来なかったりするので、内板は修理をします。 

 

 

『左ヘッドランプ』も無事に見つかり・・・

 

3.jpg

 

 

『Frバンパー』だけは同色が見つかりませんでしたが・・・

 

4.jpg 

キズも多く色違いでしたが、こちらを修理・塗装することになりました。

 

この車の新品バンパーは塗装されている物が供給されているようですが 

今回は色違いのリサイクルパーツを塗装する方が費用を抑える事が出来ましたので、こちらの方法での作業となりました。

 

 

組み付けて完成です ・・・肝心の写真を撮り忘れました(汗

 

今回の修理での、新品パーツとリサイクルパーツの比較を紹介します。

(使用した主な外装部品のみで、技術料・消費税含まず) 


 

                新品パーツ        リサイクルパーツ

■ 部品費用合計      175,900円         72,450円     

  対象 《 ・Frバンパー ・左ヘッドランプ ・ボンネット ・左フェンダー 》

 

■ 塗装費用              75,350円         32,000円

  対象     《・ボンネット ・左フェンダー》    《・Frバンパー》

line2.JPG

  費用合計       251,250円        104,450円

 

    

今回、同色パーツは塗装しなかったのもありますが・・・

リサイクルパーツを使用する事で、随分と部品代を抑える事が出来たというのが分かるかと思います。

 

ただ、あくまで一例ですので・・・

車種が違えば新品パーツとの価格差も違いますし、前回までに挙げた注意点や、何よりそのまま使用した場合、修理完成の状態に『納得が出来るかどうか』という点にも注意が必要です。

 

作成者: 修理の達人ブログ — 達人 @ 17:47:12

2011/1/14 金曜日

リサイクルパーツ その2

前回の続きです。。

まず最初に、前回書き忘れた新品部品について触れておきます。

自動車の外装パーツは、一部のバンパーやモール類を除いて、基本的に塗装されていない状態で入荷します。

 

例えば、ボンネットの交換を例に挙げますと

  部品代(ボンネット) + 塗装費用 + 技術料(工賃) と、なります。

リサイクルパーツでも、基本的に塗装しなおしますので

実際には、部品代が両者の大きな違いという事になります。

 (厳密には塗装費用にも差は出ますが)

 

リサイクルパーツを塗装(修理含む)しなおす理由としては、

 ・少なからずキズや凹み等がある

 ・経過年数や、両車の保管状況の違い等からくる色味の違い

    (塗装面の劣化など)

 ・同色のパーツが見つからない  

等になります。   

 

ただ、運よく同色のパーツが見つかり、お客様のご要望で

『塗装せずにそのまま交換する』というケースも勿論あります。

その場合、 部品代(リサイクルパーツ) + 技術料(工賃) 

と、なりますので修理費用はかなり抑える事が可能になります。

 

リサイクルパーツを使用しての修理例を・・・

 

写真が間に合わなかったので、また次回でご紹介します(汗

 

作成者: 修理の達人ブログ — 達人 @ 9:28:43

2010/12/15 水曜日

リサイクルパーツ

事故等で愛車を修理される時、『自動車保険で修理』という以外に

自費で修理』という例があります。

例えば、車両保険に加入されていない方が単独事故

(壁にぶつかった・・・等)をされたというケース。。

その場合、修理代はご自身でのお支払いとなり、損傷の大きさによっては

車を買い替えるかどうかの選択をするまでに及ぶ事があると思います。。

 

修理費用の中身は大きく分けて

 

   ・ 部品代  ・ 技術料(工賃)

 

に分類されますが、部品代は価格が決まっている為(変動もします)

交換部品が高い(多い)修理では、もちろん費用が高くなり易いですし

なんと言っても修理費用を抑えることが難しくなります。

 

部品代を抑える方法としては、『リサイクルパーツ』の使用があります。

リサイクルパーツとは言葉通りですが、中古の部品のことですネ。

リ:バーサでは、検索したり実際に使用する事が多いのは外装パーツで

バンパーやドア、細かいところではフロントグリルやドアミラーなどです。 

 

 

なんといっても魅力は新品部品に比べ半額とまではいかなくても

部品代を抑えることが出来る、その価格の安さに尽きると思います。

インターネットの普及により、全国規模でパーツ検索が出来るので

希望の部品が見つかる可能性が比較的高いというメリットがあります。

 

 

ただ・・・年式が新しかったり、あまり販売されていない車種等は

パーツ自体が市場に出回ってない場合が多いという欠点もありますが。。

また、パーツの状態は『程度が良い』と評価されるパーツであっても

少なからずキズ等はあり、まさに程度はピンキリです。

 

お客様からの希望によっては、そのままリサイクルパーツを

使用する(付け替える)時もありますが、リ:バーサでは基本的に

キズ等チェックをして、外装パーツは塗装をしなおしますので

新品とまでは言えませんが、見た目は十分にキレイになります。

 

 

次回は一例を挙げて紹介します。 

 

作成者: 修理の達人ブログ — 達人 @ 11:16:50

2010/10/30 土曜日

耐チップ塗装

中々聞き慣れない言葉だと思います。。

 

耐チップ塗装とは、跳び石等によるダメージからボデーを保護する為に

フロントフェンダ下部やドア下のロッカパネル部等に柔軟性の高い塗料を塗装する事を言います。

全ての車種に耐チップ塗装がある訳ではありませんが。。

 

        ↓このようなモコモコした塗料です

 ca3g0033.JPG  

 

スプレーで噴き付けるのですが、補修で耐チップ塗装を行う場合には2通りの方法があります。

 

①プラサフの上に行う場合(塗料の下に塗る中塗りタイプ)

②上塗りの上に行う場合

 

現在の主流は①の中塗りタイプで、リ:バーサでも中塗りで耐チップ塗装をしております。

仕上がりが②の下塗りタイプよりキレイに塗れる(?)という理由があります。

 

車種ごとに目の大きめのモコモコ感や、目の細かいモコモコ感といったようにありますので

スプレーを噴く時、指先の微妙な感覚でモコモコ感を調整します。

 

まだ上塗りをしていない新品パネル(写真では右フロントフェンダです)

ca3g0043.JPG 

 

耐チップ塗装をすると・・・

ca3g0041.JPG 

 

表面がモコモコしてるのが多少でも分かるでしょうか??

 

 

その後は上塗り作業を行い、仕上げに磨き作業をして終了です。

 

ca3g0047.JPG 

 

今回はシルバーの塗装でした。

 

耐チップはどうなっているかと言うと・・・

 

ca3g0048.JPG 

 

 

・・・分かり辛くてスミマセン(汗

しっかり耐チップ塗装が入っているんです。。

 

機会があれば、お乗りのお車で確認してみて下さい。

大小はありますが、耐チップが入っていれば分かると思います。

 

今回紹介した耐チップ塗装以外にも・・・

『耐スリ傷性向上塗装』などがあります。 また機会があればご紹介します。

 

作成者: 修理の達人ブログ — 達人 @ 17:42:07

2010/9/11 土曜日

LED

LED (Light Emitting Diode)

1962年にイリノイ大学のニック ホロニアックによって開発されたそうです。

電球に比べ、かなり寿命が長いというのが大きな特徴ですね。

 

最近では、家庭用電球にLEDを使用したり、液晶テレビにも採用されたりしてますし、かなり生活に浸透してきています。

車の分野で見ても、数年前に『世紀の大発明』で話題になった青色発光ダイオードの発明で、信号機に使われたりしてますね。

初めて新しい信号機を見た時は、鮮明さと明るさに感心したのを覚えています(笑)

車のアフターパーツとしても、室内灯やポジションランプ(スモールランプ)などで多く発売されています。

 

近年、ヘッドライトにはHIDランプを使ったお馴染み『ディスチャージヘッドランプ』が主流になってきてますが、

2007年、レクサスの最上級モデル『LS600h』に世界初のLEDヘッドライトが搭載されました。

 

LEDとHIDを比較すると、明るさや省電力といったところはそこまでは変わらないようです。

HIDのような明るさを出す為には、LEDランプを複数使用しないといけない現状が理由です。

ただ、HIDは点灯して本来の明るさまでには数10秒かかるところに比べ

LEDは点灯した瞬間、明るさが最大で点灯しますので、日中の運転中に暗いトンネルに入った時なんかはメリットが高いと思います。

さらに、ヘッドライト自体がコンパクトに出来ますので、デザインの自由度が高くなるというのも大きなメリットになりますね。

 

ただ・・・

LS600hで見ても、部品代だけで60万円以上という高コスト!

今後の技術・開発の進歩でコストが下がってくれば、多くの車種で採用される可能性は高いと思いますが、実際にはまだ数年先になりそうですね。

 

作成者: 修理の達人ブログ — 達人 @ 19:40:52

2010/8/8 日曜日

自動車塗料 基礎編

~自動車塗装の目的~

 

自動車の塗装は、液状である塗料を素材に付着させ薄い膜を作り

乾燥・硬化させて塗膜を形成させることを言います。

塗装を行う目的とは次のようなものがあります。

 

 ①物体の保護

 ②美観の向上

 ③その他

 

大体想像されている通りかと思いますが、それぞれについて紹介します。

 

『物体の保護』

 

鉄やアルミニウム、プラスチック等の材料は、そのままでは太陽光線、水、酸素等によって組織が劣化し、長くその性質を保つことが出来ません。

そこで、塗装により表面を覆い物体を保護することで長く使用することが可能になります。

 

『美観の向上』

 

これが一番重要になりますね。。物に色やツヤを与え、外観の美しさを向上させます。

美しさは車だけに限らず、商品価値を高める重要な要素です。

リ:バーサでも事故等の修理依頼以外で、「塗装剥がれによる塗装依頼」というケースが結構あります。

 

『その他』

 

パトロールカーや消防車のように、車両に特定な色を塗ることで識別しやすくさせます。

また、音や振動を抑えたり、熱に強い、表面にスリ傷が付きにくい、等の機能を持った特殊な塗装もあります。

 

作成者: 修理の達人ブログ — 達人 @ 10:06:27

2010/7/1 木曜日

車内からの脱出法

もしも自動車事故や災害等に遭って、車内に閉じ込められたら・・・

 

缶詰状態から早く脱出しなければ、後続車の追突などの危険があります。

 

搭乗者の安全性は、エアバック等の普及で格段に向上していますが

実際事故で亡くなられるケースには、事故による車両の火災・爆発がかなり多いそうです。

 

ゲリラ豪雨等に遭って、渋滞中に一気に道路が冠水してしまい

「車がルーフまで水に浸かってしまう」というようなニュースも見ます。

そんな場合、ドアは水圧で開かなくなったり、 車の電気系統がやられて

窓も開かなくなったりする可能性もあります。

 

これらのケースのように、車内に閉じ込められたらどうしましょう?

 

車は鉄で出来ているので、最悪ガラスを割って脱出しかありません。

しかし、ガラスは以下の種類・特性を持っているので、少々殴ったり蹴ったり

人の力ではそう簡単に割る事は出来ません。

 

 ・主にフロントガラスに使用される『合わせガラス』

    2枚のガラス板の間に透明な中間膜を挟み圧縮してます

    中間膜は強靭で衝撃物が貫通しにくい等の特性があります

 ・主にドアやリアガラスに使用される『強化ガラス』

    ガラス板を熱処理することで通常板ガラスの3~5倍の強度

    耐衝撃性が高く割れにくい等の特性があります

 

ではどうするか?と言えば・・・

車脱出用ハンマー(ブレイクハンマー)があると大変便利です!

カー用品店や通販などで購入できます。

価格も大体1000円~3000円くらいのようです。

もしもの時の為に、車内に常備しておきたい道具ですね

brake.jpg 

 

ハンマーが無い時は、ビニール袋やハンカチなどに硬貨を入れて絞り

ガラスにあてると近い効果が得られます。

ただ、緊急時には焦ってなかなか用意が難しいと思いますので

やはりブレイクハンマーがあると便利ですし安心ですね。

 

作成者: 修理の達人ブログ — 達人 @ 18:35:21

2010/6/22 火曜日

バンパー補修 その3

前回の続きでトヨタ ウィッシュのフロントバンパー修理です。

バンパーの取り外し ~ プラサフ塗布⇒乾燥までを紹介しましたが 

残りの作業工程を紹介します。

 

 

乾燥が終わると、今度はプラサフを研磨していきます。

キズを研磨したときに出来た小さな凹凸をファイルを使って

研ぎながら平滑にしていきます。

 

cimg6928.JPG 

 

 

平滑になると次は塗装前の準備になります。

バンパー全体に“足つけ”をします。

 (塗装が剥がれないように、全体に小さなキズをつける事)

cimg6933.JPG

 

 

色をかけない所にキチンとマスキングをして、いよいよ塗装です。

 (写真はありませんm( __ __ )m)

そして塗装が完了したら、ついに完成間近です。

 

 

いくらキレイにしても、どうしても塗装時についてしまう小さなブツ(ゴミ)

『みがき作業』でこれを取り除きます。

 

cimg6969.JPG

 

 

みがき作業が終われば、最後にピカピカにツヤを出します。

 

cimg6975.JPG

 

後はバンパー(付属品も忘れずに)を取り付けて

 

cimg6973.JPG

 

cimg6974.JPG

 

cimg6972.JPG

 

完成しました。

キレイだった頃のバンパーに戻ってくれました。

 

 

バンパー補修の流れは大体このような感じです。

機会があれば、別箇所の修理工程も紹介したいと思います。

 

作成者: 修理の達人ブログ — 達人 @ 11:30:03

2010/6/10 木曜日

バンパー補修 その2

前回の続きです。

トヨタ ウィッシュのフロントバンパー修理の作業工程を紹介します。

 

 

まずはフロントバンパーを取り外し、フォグランプ、ナンバープレート等

付属品も取り外します。

 

cimg6841.JPG

 

 

バンパーに付いた 『キズの深さ』 『変形』 を確認後、

サンダーで研磨していきます。

 

cimg6874.JPG

 損傷の程度によってはパテによる整形が必要になる場合もありますが

 今回はそれほど大きな損傷ではないので、必要ありません。

 

 

こんな感じになります。

 

cimg6877.JPG 

 研磨によりキズが完全に消えているのを確認し、

 次の工程であるプラサフ(塗装をキレイに仕上げるための下処理剤)

 塗布のための準備に入ります。

 

 

キズ付近の 『汚れ』 『油分』 などをキレイに除去したら、

余分なところにプラサフがかからないようにマスキングします。

 

cimg6879.JPG 

 

 

スプレーガンによりプラサフを塗布(3~4回重ね塗り)

 

 cimg6881.JPG

 

 後はマスキングを剥がし乾燥させます。

 

 

『バンパー補修 その3』で残りの作業工程を紹介します♪

 

作成者: 修理の達人ブログ — 達人 @ 11:01:16

2010/6/2 水曜日

作業のご紹介 バンパー補修 その1

以前にも触れましたが、バンパーは

穴が開いていたり 大きな割れがあったり ひどく変形している

などの場合は交換をおすすめすることがあります。

が、多少擦ったぐらいの傷なら交換するより、補修したほうが

もちろん費用も安くなります。

  

  

cimg6805.JPG    cimg6804.JPG

  

フロントバンパー

 cimg68101.jpg   ↓右角部

 

 cimg68111.jpg    ↓左角部

                 

 cimg68061.jpg    ↓中央部

 

 今回修理するのは、トヨタ WISH(ウィッシュ)のフロントバンパー。

 色はダークグレーマイカメタリックです。

 両角と中央に傷があります。

 

『バンパー補修 その2』で作業工程を紹介していきます。

 

作成者: 修理の達人ブログ — 達人 @ 10:14:10

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